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mj.エンドルフィン

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2014/03/19
IHATOV] 蠱書 2
2014/03/19
IHATOV] 蠱書 1
2014/03/19
IHATOV] 風鈴
2014/03/19
IHATOV] ショコラ
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 概要: 

IHATOV] 蠱書 2

 概要: 2 気乗りのしない声を出した一ノ木は、ふと黙り込んだ男を訝しむ。  尻切れな会話を妙に思い顔を上げると、カウンター越しにこちらを真っ直ぐ見つめる淡い色の瞳と視線がかち合った。しばらく見つめ合い、だが一向に逸らされない視線に飽いて、一ノ木は手元の紅茶に目線を戻す。  さすがに昔ほどの気詰まりさは感じないが、梶浦のその行動は不可解で、そしていつも一ノ木を感心させた。  昔――そう、大学生の頃から、一秒たり...

IHATOV] 蠱書 1

 概要: 1 いつか、床が抜けるのではないか。  本来の使われ方をしていないウォークインクローゼットに足を踏み入れるたび、梶浦はそんな危惧を抱かずにはいられなかった。  左右の壁上下段ともみっしりと本で埋め尽くされたクローゼットには、衣類は欠片も見当たらない。最早これはクローゼットというより書庫である。  では、ここに収納されるはずだった衣類がどこに行ったかといえば、それはわざわざ部屋に置かれたワードローブに...

IHATOV] 風鈴

 概要:  チリ、リリ、リと軽やかな音が響く。 音のしたほうへ一ノ木が首を向けると、陶器製の丸い風鈴が窓の傍で揺れていた。「……何の音かと思った」「何の音だと思った?」「いえ、猫でも侵入してきたかと」「四階だぞ、おまえ」 悪戯が成功した時の子供のような顔でにこにこと笑っている梶浦は、一ノ木の気を引けて嬉しいらしい。 センターテーブルに本を置き、ソファーから腰を上げた一ノ木は、ゆらゆらと風に揺らされている風鈴へ...

IHATOV] ショコラ

 概要:  昨日も雨。今日は雷雨。しかも豪雨。 大雨警報はずっと解除されないままで、明日には暴風雨だろうか。 無意味にカップを磨くことにも飽きて、梶浦は展示されている眼鏡の整理をしていた。といっても、ミリ単位の傾きを揃えてみたりなどといった退屈極まりない仕事なのだが。 もうじき、美人のフロアスタッフがしりとりを仕掛けてきそうである。 と、ふと店のドアの前に人影が立った。「いらっしゃい……ま、せって、おまえか」...
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